高瀬の辻の道標。
長男君の登校に付き合った帰り、店の近くの古い石柱を撮ってみました。
おぐらや店舗から県道一号線を
上毛町方面に50mほど行くと、
南方向に入る小さな脇道があります。
その角のお宅の前にあるのが高瀬の辻の道標。
1mほどの石柱の4面には、それぞれ
「従是東豊後宇佐ミチ」
「従是北中津道」
「従是西小倉道」
「従是南日田玖珠道」とあります。
豊前・豊後を結び、宇佐八幡までの向かう人々が通った勅使道と
大名行列も通った、中津城下から耶馬溪・日田へと通じる玖珠道との交差点です。
後方にある説明書きの立て札には、
貝原益軒や伊能忠敬も通ったと、
日本史の授業で出てきた
有名どころの名前も書かれています。
昔は市内のいろいろな場所にあった道標も、
今では高瀬の辻が残っているだけだそうで、
市の有形民俗文化財として指定されています。
何気に通っていれば、本当に気づかない場所。
でも、昔はこの小さな道が往来盛んなにぎやかな道だったのかと思うと、
とても不思議な気がします。
時代の流れ、人の流れは変わってしまい、
今はもっと大きな道が付近にたくさんできて忘れ去られていた道標。
きっと中津にはもっとたくさんの、埋もれてしまって目立たないけど
歴史を垣間見れるような名所があるのでしょう。
いつか自分の足と目で、いろいろ探してみたいものです。
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