福祉の町作りの実際

イーオ

2011年07月28日 12:46

今週月曜日に長男君が終業式を終え、

我が家のリズムも夏休みバージョンに突入しました。

(長女さんは夏講座で毎日いつもと同じ時間に学校へ行っているのであまり関係なし。)

今年の夏休み、長男君は日中のほとんどを

市の委託による社会福祉協議会主催の障がい児夏期サポート事業『さんぽ』で過ごします。

これは一般ボランティアさんと障がい児との交流の場として設けられ、

中津市が他の地域に先駆け、既に6年ほど続けられた事業です。

小学校1年生から高校3年生までの障がい児ならサポートを利用でき、

ボランティアさんは高校生以上の方なら何の資格が無くても、ボランティア登録できます。

(ただし、事前にボランティア講習があります。)

この事業は、地域に暮らす一般の方々に

障がいを持つということを広く理解していただくチャンスであり、

また、夏期休暇中のレスパイト事業としての保護者の精神的サポート、

歳を経る度に内にこもりがちになる障がい者への余暇支援という効果をもたらしています。



他地域に比べ、障害児の福祉という面では1歩も2歩も遅れをとっている中津市ですが、

この事業はいち早く取り組み、

過去には他地域が中津を参考にして同じような事業に取り組むということもありました。

まだこのような事業が無い地域の障がい児の保護者の方々から、

大変うらやましがられるという恵まれた環境です。


通常の国や市が行う福祉サービスの種類、利用の仕方などは

実はまだ年かさの低い障がい児を持つ保護者にはなかなか知る機会がなく

そのため、自分一人で抱え込み、閉じられた世界で追い詰められる方も多いのですが、

この夏期サポート事業は、社会福祉協議会さんが多方面に公告され、

本当に普通に中津に住んでいらっしゃる方々が

ボランティアとしてたくさん参加されているので、

障害を持つ子にとっても、その保護者にとっても、

支えて下さる地域の皆さんとの貴重な出会いの場です。

近年は高校生の皆さんの参加も増え、お友達のような関係で接して下さる方もいます。

夏休みが終わってしまっても、どこかで会えば、皆さん声をかけて下さいます。

その一言がまた、子どもと保護者にとっての、とても大きな支えになります。



長男君の良き理解者が、今年も地域にたくさん増えます。

本当にありがたく、うれしいことです。

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